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演劇について

初めましての方は初めまして、なんか見たことあるなこいつって方、お久しぶりです!

どの名前でお伝えしたら一番わかってくださる方がいるのか…と思いましたが、私です!小松菜です!


そうですね、私が所属している演劇部『劇的集団忘却曲線』を知っていてくださる方ならこのノリの文章は懐かしいかもしれません。

なんだそれ?って方はよろしければ私の可愛い後輩ちゃんたちがこれからまた秋に大きな公演を打つために動き出し始めていますので、サイトやTwitterアカウントをチェックしていただけたら嬉しいです。

私もそこで拙著ではありますが、ブログやツイートの文章を更新しておりました。

よろしければご覧くださいませ…。


さてさて、昨日の夜にツイートしたように、七夕のこの日、私たち忘却曲線は新入部員を迎えて今年度初めてとなる公演『WS公演』を行なっておりました。

この公演は他の方に見ていただくものではなく、あくまでも1回生に「私たち演劇部はこうやって公演をやっているよ!」と体験してもらうために短いお芝居を2チームに分かれて身内で見せ合いっこする公演となっています。

なんだかんだで4年間、関わって来ちゃいましたね。

1回生の時は「楽しいね」って同期と感動しながらお芝居をしました。

それが2回生以降は「楽しんでもらいたい」と思いながらお芝居をするようになって、あっという間に4回目のWS公演が終わりました。

後輩ちゃんたちが「楽しかったです!」と笑ってくれているのを見るとやはりとても嬉しいですね。このまま楽しくお芝居を続けてもらいたいものです。



前置きがとっても長くなってしまいました。

今回の卒業制作でどうして「演劇(舞台)」を題材の一つに選んだのか。そのお話でしたね!


これを語るにはどうしても欠かせない作品がありまして…ええ、そうです。『Les Misérables』です。私がずっと大好きな作品。琴線に触れた作品の一つです。

中3の時にヒュー・ジャックマン主演の映画版を見て、映画館で初めて大号泣をしました。

こんなに映画館で泣いたことは初めてで、それだけ物語も、歌も、登場人物も…全部に心が動かされた作品でした。そのあと母がサントラをプレゼントしてくれまして、それを初めて聞いた時は場面を思い出して号泣するくらいには心が動かされていました。

それから毎日のようにサントラを聞いていました。おかげで受験では英語に耳が慣れて英語のリスニングだけめちゃくちゃ成績が良かったです。

友人を引きずって映画館に行ってもう一度見てまた泣きました。やばいですね。

それくらい私の中では大きな存在になる作品だったのですが、ちょうどその時期に『Les Misérables』の帝国劇場での公演が決まったんです。

「合格祝いに連れて行ってあげるから受験受かってね」と母と母の友人がとってもいい席で、公演初日のチケットを取ってくれました。

無事に合格して5月3日、私は初めて大きな劇場でお芝居を観ました。

あの時の感動は忘れられません。

未だに印象に残っているのは舞台装飾のバリケード、大きな舞台とカーテンコール。瓶や樽、車輪や煉瓦が積まれた大きな舞台、覗き込むと下にオーケストラのスペースがあって、そこで奏者の方が最終調整をしています。知っているメロディが流れているのに心が踊って、始まる前の空気からもう楽しかったことを記憶しています。内容も、とにかく圧倒されっぱなしで咽び泣いていました。ハンカチで嗚咽を抑えるので必死なくらい泣きました。

そして、カーテンコール。映画と違って、演者の方が出て来て最後に挨拶をする。ああ、お芝居だったんだ。と現実に戻されるような、でもどこか夢を見ているような不思議な気持ち、高揚感。そして役者さんのお茶目な一面を見て役とのギャップにきゅんとしました。

その時のバルジャン役の吉原光男さんとジャベール役の川口竜也さんが今でも大好きで、あの方達の演じる彼らで、『Les Misérables』を何度も見に行きました。

それからお芝居の虜になりましたね。高校生にしては贅沢な趣味です、全く。

帝国劇場さんには何度も通いました…。

そうしてお芝居に興味を持って、自分の中で何が好き?と聞かれたら舞台が上位に上がるようになった頃、大学に進学しました。

その入った大学には演劇部がありました。当初はサークルには入りたいけど無理にはいいかなあと思っていたのですが、見に行ってびっくり。

会場に入ったら、教室の中にカフェがあったんですよ。家が、建っている。なんだこれはと。

初めて『Les Misérables』を見た時に舞台を見てびっくりした時と同じような衝撃。

内容もとっても面白くて、見終わってすぐに入部する!!!!!と決心しました。


これが私と今の演劇部との出会いです。

うわあ、長い。恥ずかしい。

延々と自分語りを…あわわ。

しかし、もう少しだけ、もう少しだけ続きます。


入部する!と決めたのにもう一つ理由がありまして。

先ほどの舞台で見て大好きになった俳優さんお二方の存在です。

いつか舞台に絡めたお話を書きたいな、と入学してどんなお話を書こうかとワクワクしながら考えていた頃に、その憧れの俳優さんはどんな景色を見ているんだろう、と気になったのがきっかけでした。

照明は眩しいのかな、舞台からの景色ってどんな風なのかな。

そう思っている時に演劇部の公演を知りました。

今思うと何かそういうご縁が働いていたのかもしれませんね…京都に引っ越して来てすぐに縁切り寺で有名な安井金比羅宮にお参りに行ったのですよ。あれから毎年春には参拝しますが、本当に毎年いいご縁に巡り会えわせていただいて感謝しています。


閑話休題。それで、入った演劇部でWS公演が始まりました。

ありがたいことに役もいただいて、初めてのお芝居で役者に挑戦させていただき、筋トレや発声は毎日慣れないことばかりで筋肉痛と戦いながらの日々でした。

色々な準備や打ち合わせ、メイクデーやスタッフ見せ、一緒に役者をやる同期たちとの交流…本当に本番まではあっという間で、一気に初めての仕込み期間になりました。

一から舞台を作って、照明やスピーカーを自分たちで組んで…そうやって出来上がっていく舞台にワクワクでした。

そして本番。

メイクをして、衣装を着て、『息合わせ』という儀式をします。

役者も裏方もみんなで手を繋いで、呼吸を合わせ、気持ちを合わせ、舞台の成功を願う瞬間。私はお芝居をやっていて、この瞬間がいっとう好きな瞬間になりました。

そうして、いよいよ開場。

客入れ中はずっとハケ裏でドキドキしていて、始まってからはもう、全力でお話の中を走り抜けました。もう今思い出すと笑っちゃうくらいハプニング続きで、ハチャメチャで、今でも同期と話すと笑い話になっているような伝説がいっぱいある本番でした。

初めて顔に塗ったドーランは不思議な香り。

暗転した時に舞台で光る蓄光テープはキラキラ星空みたい。

ぼんやり闇の中で見えるオペ席。

明転。

吊られている灯体は眩しくて、熱くて、まるで日光に当たっているよう。

ジリジリと肌が焼けるような熱さで。

そして舞台から漏れる光で照らされた客席。

小さい箱というのもあって、観に来てくださった先輩の顔、相手チームの同期の顔、全部見えて、「あっ観られてる!近い!あっ!〇〇先輩あそこに座ってる!」そんな呑気なことを考えながら、緊張で震える手で小道具を持ってお芝居を始めました。

もう、本当にずっと序盤はプルプルしていて、映像を見返す度その冒頭の自分の手を観て笑ってしまいます。あとはもう、バタバタと。賑やかなお芝居で緊張なんて忘れて楽しかったですよ。

そして、ぼんやりと、あの人たちもこんな景色を見ているのかな、と思ったりして。

しかしそんな時間も長くなく、あっという間に終演。

わいわい記念撮影をしていたのも束の間で、大急ぎでメイクを落としてすぐにバラシ作業。

今度は舞台があっという間に解体されて、数時間後には数日かけて作った舞台が跡形もなく、元の教室に戻っていて、魔法が解けたみたいな、不思議な気持ち。

そのあとの小打ちはひたすら楽しくて、先輩たちも優しくてこのままお芝居ずっとしたい!と思うくらい、楽しいままで、あっという間に、本当にあっという間に私の初めてのお芝居は終わりました。


それからこうして、辛いことやしんどいことを沢山経験して。もう満足!もうお芝居しなくていいわ!と公演後思ったはずなのにお芝居がしたくなって同期と自主公演をしたり、沢山、沢山舞台を経験して、見るだけだった舞台はいつの間にやら私の外側から内側に。内側も、ずっとずっと深いところに入って来たのでした。


そうして気づいたら4回生。


さあ、卒業制作は何にしよう?

せっかくなら、今までの大好きなものをいっぱい詰め込んだ、私のこの4年間をみんなに見てもらえるみたいなお話を。

そう考えた時にやっぱりお芝居、演劇、「舞台」これは欠かせないなと。


こうして、私の卒制のコンセプトの一つは「舞台」に決まったのでした。









…と、まあこうやって語って見ると恥ずかしいどころの話ではないですね!!

ひゃ〜…なんだこれ…なんだこれ…うわあ恥ずかしい!!!

語ろうと思えばもっと事細かに語れちゃうのが恐ろしい!!!

おばあちゃんその話もう何回も聞いたよぉって孫に言われてしまう老人の過去語り!!!

「わしの若い頃はのぅ…」から始まるやつじゃないですかやだーーー!!!!

でもお芝居…舞台が大好きなんです…。特に同期と作るお芝居がいっとうに好きでした。本当に本当に、楽しい時間でした。

もうこうやってお芝居をできることってないのかなって思うと寂しさもありますが、だからこそ今、卒業する前に「私はお芝居が好きだった!」「好きだったっていうか今もこれからもきっと舞台が大好き!!」を形にして残しておきたかったんだと思います。

だからこそ、題材に選んだ時他のコンセプトとぴったり合わさって物語ができたんだと思いますが。

そうやって考えるtpなんだか不思議なものですね。

そしてこうして、演劇部として最後の公演終わりにつらつらと、舞台についての自分語りをしているわけです(とか言いつつ機会があったらこのマンガも脚本化してお芝居打ちたいって狙っていたりするんですけれどね)。

懲りないなあ。


…と、この調子でどんどん長くなりそうなので、本日はここまでにしておきましょう。

まとまりのないあちこちに飛躍するわかりにくい文章だったと思いますが、ここまでお付き合いくださった優しい読者のみなさま、ありがとうございました。

また他のことについてもこういった具合に覚書としてつらつらと更新していく予定です。

同時進行でマンガ制作もガンガン進めていますので完成を楽しみにしていてくださいね!!

それでは、次回の更新をお楽しみに!!

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